終活コラム番外編④『住まいの防犯対策について』

今回の終活コラムも番外編です。
ニュースなどでも報じられているとおり、近頃、手口が巧妙かつ凶悪化した侵入犯罪が相次いで発
生しています。店舗だけではなく一般住宅も被害に遭っており、金品のみならず、ときには人命が
奪われる事態にまで発展しています。
犯罪の手口が凶悪化の傾向にあることから、防犯意識を高め、住まいの防犯対策を更に強化してい
くことが求められています。侵入犯罪の手口を理解し、警察が勧める効果的な防犯対策を知り、自
分や家族の命と財産を守りましょう。

◆侵入強盗などの手口が凶悪化。近年の侵入犯罪の状況

ニュースなどでも報じられていますが、一般住宅を狙った「侵入犯罪」は、近年荒々しい手口が目に付きます。周囲に気付かれないようひっそりと行うものではなく、住人の在宅の有無にかかわらず複数人で窓などを破壊して住宅に押し入る、宅配業者や点検業者を装うなどの方法で住宅に押し入り、現金や貴金属を奪い取るなどといった、巧妙かつ凶悪な手口のものが増えています。

実は、空き巣などの「住宅を対象とした侵入窃盗」は平成16年(2004年)以降連続して減少しています。しかし、凶器などで住人を脅して金品を強奪する「住宅を対象とした侵入強盗」に関しては、平成17年(2005年)以降、おおむね減少傾向が続いていたものの、令和4年(2022年)には増加に転じました。さらに、手口の巧妙化・凶悪化が進んでいることから、これまでの防犯対策をより一層強化していくことが求められています。

◆知っておこう。侵入犯罪の手口

侵入犯罪の手口に対して効果的な対策を講じるためには、まずはどのような犯罪の手口があるかを
知る必要があります。ここでは「侵入窃盗」を例として、侵入者の具体的な手口を知り、防犯対策
に役立てていきましょう。

侵入窃盗は無施錠の窓や玄関からの侵入がトップ!
それでは侵入者はどのような場所から、どのような手口で侵入しているのでしょうか。
警察庁が公表している「侵入窃盗の侵入口」(令和4年(2022年))のデータを見ると、一戸建て
住宅やマンションなどの共同住宅では、いずれの形態の住宅でも、窓」と「表出入口」からの侵入が全体の7割以上を占めています。

また、警察庁が公表している「侵入窃盗の侵入手口」(令和4年(2022年))のデータを見ると、いずれの形態の住宅でも、空き巣を始めとした侵入窃盗の多くは、鍵の掛かっていない箇所から侵入していることが分かります(表の無締り(むじまり))。どんなに強固な建物部品を設置しても、鍵を掛けなくては全く意味がありません。「少しの間だから大丈夫」と玄関などの鍵を掛けないままゴミ出しに行ったり、洗濯物を干したりすることがないよう、日頃から少しの外出などの場合でも必ず施錠をする習慣を身に付けましょう。

無締りの次に多いのが「ガラス破り」による被害です。家を不在にする際には雨戸などを閉める、窓に補助錠を取り付ける、窓ガラスの全面に防犯フィルムを貼るといった対策も有効です。

4階建て以上の共同住宅になると「合い鍵」による侵入も多くなります。合い鍵を玄関の周囲や郵便受けなどに隠したつもりでいても侵入者は見抜いています。合い鍵を家の外には絶対に置かないようにしましょう。

◆効果的な住まいの防犯対策と防犯行動

住宅への侵入犯罪は、いつ、どんなときに被害に遭うかは分かりません。自分や家族の命と財産を守るためには、一人ひとりが高い防犯意識と正しい防犯知識を持つことが大切です。そして、視点を身近なところから地域全体へと広げながら、具体的な防犯行動を起こす必要があります。まずは、防犯対策の見直しから始めてみましょう。

<在宅・帰宅時の行動>
1.在宅時でも、出入口や無人の部屋の窓に鍵を掛ける習慣をつけること。
2.訪問者に対しては、不用意にドアを開ける前に、まずドアスコープやインターホン越しなどで確
認すること。
※宅配業者の訪問を偽装した手口には、荷物の受取りに宅配ボックスを活用するなど、宅配の荷物
を直接受け取らない方法をとることが大切です。

3. 外出先から帰宅した際は、背後や周囲に人がいないか、よく確認すること。

<住宅の防犯対策>
1.日頃から建物周囲を整理整頓し、侵入されにくい環境を整えておくこと。

2.玄関をツーロックに、窓に補助錠を取り付けるなど、防犯設備を充実させること。建物部品を選
ぶときは、防犯性能の高いものを選ぶこと。
3.設置した防犯設備機器を有効に役立てること。
4.旅行など長期不在にするときは、隣近所へ声を掛け合ったり、郵便物・新聞などの配達を止める
などの対応も必要。

<日常での心構え>
1.合鍵の不正作製を防止するため、鍵を家族以外の人には「見せない」「渡さない」、写真や動画
で「写さない」。
2.自宅に必要以上の現金を置かないこと。電話などで在宅状況、家族の状況、資産状況を聞かれて
も答えないこと。

3.不審を感じた場合には、ためらうことなく110番通報すること。

いかがでしたでしょうか?侵入犯罪は、巧妙かつ凶悪な手口が増えています。最新の防犯知識を得
て対策を立てるとともに、不審な人がいた、何かがおかしいという異変を感じたら、ためらうこと
なく110番をすることが大切です。

終活コラム番外編はここまでです。もっと詳しいことを知りたい方や、
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