終活コラム第32回『生前墓について』
今回の終活コラムでは、生前に建てる(購入する)「生前墓」について少しお話をします。
生前墓とは、「高齢者本人が生前のうちに建てるお墓のこと」をいいます。
今までお墓は亡くなった後に建てることが一般的でしたが、近年では終活の認知度が高まってきたことに加え、お墓を建てることに対する考え方も変わってきたため、生前墓を検討するケースが増えています。
そこで今回は、生前墓を建てるメリットを挙げてみたいとおもいます。
高齢者本人は自身が亡き後、どのように埋葬されるのか、無下に扱われないかなどの不安を感じることもあるでしょう。生前墓は本人の希望に基づいてお墓を建てることができるため、死後の不安を取り去り、精神的な安堵感を得ることができます。
高齢者本人の故郷が遠隔地にあり、遺族が墓参りに行くことが大変などの理由で、遺骨が自宅に置かれたままというケースがあります。そのため、故人のお墓をどうするのか早い段階から決めておかないと、遺族にとっては多大な精神的な負担を与えてしまいます。
しかし、生前にお墓を準備しておくことで、故人を適切な形で供養できます。
お墓の建設は、それなりの費用がかかります。墓地やお墓の様式によっては100万円を超える費用が必要になることも考えられます。従来は故人のお墓の費用を「遺族の誰がどの位負担するのか」を没後に決めることが一般的な考えでした。しかし、生前にお墓を建てるのであれば、高齢者本人が自分で費用を調べて負担することができるため、遺族への金銭的な負担を軽減することができます。
お墓は非課税財産になりますが、死後にお墓を建てるために現金を遺贈する場合、その金額に相続税がかかってしまいます。生前にお墓を建てておくことで、親族が遺産を受け取った際の相続税を軽減することができます。
高齢者本人が元気なうちに生前墓を建てることで、本人の好きな場所の霊園を選ぶことができ、好きなデザインのお墓を建てることができます。なお、あまりにも突飛なデザインは墓地によっては断られる可能性があるため、デザインの自由度がどの位あるのか事前に調べておきましょう。
生前墓のメリットとして思いつくのは以上ですがいかがでしたでしょうか?
終活のひとつのテーマとしてお墓は非常に大切な事項ですので、ご参考になれば幸いです。
終活コラム第32回はここまでです。もっと詳しいことを知りたい方や、
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