終活コラム第30回 『身元保証人』について

今回の終活コラムでは終活における身元保証人について少しお話をしてみたいと思います。

身元保証人とは、その人が信頼をおける人物であることを保証し、何かあった時には高齢者本人の代わりに責任を負う人のことです。
身元保証人は就職や賃貸住宅の契約だけでなく、病院への入院・高齢者施設への入所といった終活の中でも必要となります。
最近では、ひとり暮らしの高齢者が増加し、入院・入所の際に身元保証人を頼める人がいないことが社会問題となっています。
2019年に日本総研が発表したレポートによると、「2040年には、高齢者世帯(単身世帯と夫婦のみの世帯)の約半数にあたる859万世帯、人数でおよそ1,000万人以上の高齢者が親族に身元保証を依頼 できなくなる」と推測しています。

そこで、終活における高齢者にとっての身元保証人の重要性・役割を少し解説します。ぜひ参考にしてください。

◆身元保証人になるための条件
身元保証人になることができる人は、地域や施設によって異なる場合がありますが、資力を備えていることが必須条件となります。
そのため、きちんとした仕事に就いていること、安定した収入を得ていること、一定以上の年収があること、18歳以上であること、などが確認できる書類を提出することが必要とされています。
(※身元保証人は必ずしも血縁関係でなければいけないと決まりはありません。)
一方、身元保証人になることができない人もいます。
  • 年金受給者
  • 専業主婦・主夫
  • 無職の人
  • 高齢のご兄弟
  • 高齢の配偶者
  • 遠方の親戚
  • 後見人

※条件は、病院や施設ごと、また契約内容によっても異なりますので各施設に問い合わせてご確認ください。

◆終活における身元保証人の役割

終活の中での身元保証人の役割としては、主に以下の6つに大別されます。

  1. 入院中・入所中のサポート
  2. 入院計画・ケアプラン・医療行為への同意
  3. 緊急時の対応
  4. 退院・退所する時のサポート
  5. 費用の支払いの保証
  6. 死亡時の対応
◆身元保証代行会社を選ぶ際のポイント
親族・知人に身元保証を頼める人がいない場合は、身元保証の代行サービスを提供している会社の利用を検討しましょう。
ただ身元保証の代行サービスを行う会社は多く、サービスの内容もさまざまです。
そのため、依頼をする会社を選ぶ際は以下のポイントに留意しておくといいでしょう。
  1. 要望を明確にする
  2. 複数の会社を比較検討する
  3. 契約内容を納得できるまで聞く
  4. 支払い内容を理解する
  5. 事業会社の信頼性をチェックする
  6. 契約内容の変更・解約の条件を把握する
終活における身元保証の役割は、多岐にわたりとても重要です。
今の内から準備等をしておくことが、とても大切だとご認識いただければ幸いです。

終活コラム第30回はここまでです。もっと詳しいことを知りたい方や、
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