終活コラム第26回『シニア向け分譲マンション』について
高齢者の方の生活の場は多様になっています。
その中で、シニア向け分譲マンションをご存知でしょうか?
今回の終活コラムでは、こちらをテーマに少しお話します。
株式会社東京カンテイが2022年7月に発表した「シニア向け分譲マンションの供給動向」によると、1990年代の物件数は全国で946戸でしたが、2000年代に入り、約3倍となる3683戸に、2010年代には、4439戸と大きく増加しています。
ではこのシニア向け分譲マンションの特徴やメリット・デメリットや入居条件などをどうなのでしょうか。
シニア向け分譲マンションとは、高齢者が生活しやすいように配慮されたバリアフリーマンションのことです。
サービスが充実しており、温泉やフィットネススタジオ、レストランなどが併設されているものもあります。
温泉やフィットネススタジオがあり、楽しくアクティブに生活できることはメリットとして大きいでしょう。
所有権があり、住まなくなったら売却もでき、賃貸物件として貸し出すことも可能です。そして家族に相続もできます。
コンシェルジュがおり、タクシーの手配や生活相談などのサービスがあります。
購入費用が高く、数千万円から、なかには数億円かかるマンションもあります。
月額費用も、1ヶ月あたり10万円~30万円です。ここが入居に向けて一番高いハードルになります。
介護サービスがなく、要介護状態になると住み続けるのが難しくなってしまうことも
デメリットです。
自立した生活が送れることが入居条件です。
マンションごとに異なりますが、要支援や要介護の認定を受けた方も入居できるマンションもあります。
しかしデメリットで挙げたように、介護サービスが必要であれば、外部に委託する必要があります。
シニア向け分譲マンションは、非常に魅力的な住まいですが、健康で資産に余裕があることが条件です。
高齢社会に伴い、高齢者が生活する住まいは多岐にわたっています。
高齢になればなるほど、健康状態や経済状況は人により大きく異なります。
近い将来、生活の場を移すことをお考えであれば、身体的な要素や金銭的な要素などを総合的に考慮し、入居先を検討するとよいでしょう。
その選択肢の一つとして、シニア向け分譲マンションのお話をしました。
終活コラム第26回はここまでです。もっと詳しいことを知りたい方や、
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