終活コラム第23回『遠距離介護』について

2022年に高齢化率が29%を超えた日本。
親の介護について不安に思っている方も多いと思います。
GW、お盆、年末年始などで帰省し、久しぶりに親に会うと、
「歳取ったぁ」「衰えたな。そろそろ介護が必要?」と
心配を胸に抱えてしまう人が多いです。

「私が看てあげなければ」と使命感に駆られ、実家に戻る「Uターン」。
親に子の家に来てもらう「呼び寄せ」。
別居のままで実家の親の介護を行う「遠距離介護

今回の終活コラムではこの”遠距離介護”のメリット・デメリットを挙げてみます。

メリット
  1. 親子それぞれ住み慣れたところで暮らせる。
  2. 仕事や日々の生活を維持できる。
  3.  時々しか会えないので互いに優しくできる(喧嘩になりにくい)
  4. 高齢者だけの世帯ということで、利用できるサービスの幅が同居より広い。
  5. 特別養護老人ホームに入居しやすい。
  •  5に関してはあまり知られていませんが、費用が安く人気の特別養護老人ホームへの入居は、申込順ではなく、必要度合いの高い人が優先されます。遠距離介護では、すぐそばに介護を行える家族がいないため、入居の優先度合いは高くなる傾向があります。

デメリット

  1.  地図上の距離があるので、いざというとき心配。

  2.  会うためには、時間、体力、お金(交通費)が必要。

  3.  在宅で過ごせる限界がある。

  4.  周囲から「冷たい子」と見られることがある。

 

介護の方法は、家族構成やそれぞれの性格、経済状況、要介護度、持病など、さまざまな要因が複雑に絡むので、正解はありません。
遠距離介護が向く親子もいれば、向かない親子もいます。
百組の親子がいれば百通りですので、家族間でよく話し合って、自分たちにとってより良い方法を選ぶことが重要です。

終活コラム第23回はここまでです。もっと詳しいことを知りたい方や、
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