今回の終活コラムでは、身寄りがなく、引き取り手のいない「無縁遺骨」についてのお話です。
この無縁遺骨が、現在日本各地にて増加しています。
そして遺骨の安置スペース不足を引き起こす一方で、家族の絆が薄れ、経済的圧力にさらされる日本の高齢化社会を象徴する問題となっております。
身寄りのない死者は公費で火葬されるが、その身元は判明していることが多いですが、ほとんどのケースで、遺族は引き取りを拒否するか、連絡しても返事がないそうです。おそらくですが、埋葬には費用も時間もかかることから、故人をほとんど知らない親戚には負担となるからだと思われます。
引き取り手のいない遺骨は、生活保護に頼って生活する高齢者が増え、核家族化が進む日本の、社会的、経済的、そして人口構造的な変化を浮き彫りにしています。
こうした問題は今後、さらに深刻化すると専門家は指摘しています。
日本の人口は減少する中で、年間の死亡者数は現在の133万人から2040年には167万人に増加すると予想されています。
こういった時代背景ですので、自分が亡くなった後のプランを生前に考えておく必要が必須になってきたということです。